砂糖を焦がせば薫る日々

サイト更新と読み物を少々

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オンライン文化祭2013参加作品の感想

あけましておめでとうございます。かおるさとーです。
2014年もよろしくお願いいたします。

新年早々いきなり去年の話になるのですが、「オンライン文化祭2013」は年越しとともに無事閉幕しました。
イベントが終了したので、参加作品に対する感想などをここでつづってみようと思います。
ツイッターのほうでは去年のうちにすべてつぶやいたのですけど、こちらでは140字に制限されない、もう少し踏み込んだ感想を書いてみます。
あ、参加者の各サイトには参加作品がそれぞれ残っています(すでに公開終了された方もおりますが)ので、興味を持ちましたら覗いてみるのもよろしいかと思います。各タイトルにリンクを貼っておきますので、そちらからどうぞ。
イベントが終了した後でも、作品を見たり読んだりしてもらえるのはうれしいものなのです。

ちなみに今回のテーマは「帰」でした。

・小説部門

「もっこ」 吉田ケイ様
イベントの主催者である吉田ケイさんが送る伝奇系ホラー作品です。
高校生の絢菜は、なぜか近所の神社に恐れを抱いています。あるとき神社の前を通りがかった際に、不思議な出来事に遭遇し、そこから穏やかな日常が少しずつ変貌していきます。鍵を握るのは、記憶の底に眠る、とある古い子守唄。
……夜中に読んじゃダメですね。ホラーは好きですけど、時間を考えねば。でもおもしろくてついつい読み進めてしまいました。参加作品の中で一番長いお話なのですけど、あっという間に読み終えてしまいました。間延びさせないテンポのよさが、怖さに拍車をかけているのでしょう。気になるタイトルについては、作中だけではなく、補足ページも参照するとすっきりします。必読です。

「くもり夜空と律儀な旧友」 三崎春哉様
昔の友人との再会。ひと時の時間は短くも、きっとかけがえのない時間です。子供の頃はもっといろいろなことをできていたはずなのに、大人になるとできなくなってしまう。そういう経験は誰にでもあるのでしょうが、それはさびしくはあるものの、悲しいことではないと思います。悲しいのは、そういう経験や感覚を共有できる相手がいないことです、きっと。
千穂みたいな子に憧れる気持ち、よくわかります。自分にはできないことができる友人に抱く気持ちは、方向性の違いはあれど、本質的には同じようなものなのではないでしょうか。

「例え身は異国の地に眠ろうとも」 三田村優希様
フィクションではなく、いわゆるドキュメントやノンフィクション系の作品です。参加作品の中では異色の内容ですが、こういう作品に出会えるのがオンライン文化祭の醍醐味かもしれません。扱いが難しい題材である「戦争」を、「帰」というテーマで見事に書ききっています。ある意味では今回のテーマに最も適った作品といえるかもしれません。
個人的にはもう少し長い文量で読みたかったです。かなり骨太の話になってしまいますが……。

「The Forestkeeper」 Jules様
まず、過去の思い出と重ね合わせるように描かれる森の描写がすばらしいです。二人の関係と境遇をその描写が美しく引き立てているように感じました。私は40年どころか30年も生きていないので、二人の想いの深さを窺い知るのは難しいのですが、ある意味狂愛とも言うべき愛かもしれません。ツイッターでもいいましたけど、待つのって体力いるのよね……(true tearsネタ)。末永くお幸せに。

「荒野に帰す」 廿楽杏様
滅んだ世界の中で生き残った人間はただ一人。しかしその最後の一人は……。
これもまた一つの「帰」の物語です。その選択を読者がどのように受け取るかで、評価が変わると思います。でも、哀しさの中にどこか優しさを感じました。私は物にも魂が宿ると考えているので、もちろんロボットたちにも魂が、生命が宿っているのです。だからこそ優しさを強く感じるのかもしれません。

「時の欠片」 耀華様
すべてが錆付いてしまったかのような赤茶けた世界に、私は迷い込んでしまう。どこか見覚えがあるようで、しかし明らかに本来のものとは違う世界。そんな世界に取り残された男が一人。サークル仲間の戸村はその謎を解き明かそうとするが……。
オカルト、あるいは広義のSFに入るでしょうか。意外な真相と切ない結末にどきりとしました。忘れられてしまう怖さに気づかされるのです。それがあるから、最後の場面と言葉がとてもいいです。そして、戸村くんのキャラがすごく好き。彼の普段の活動をもっと読んでみたいですね。主人公より目立ってませんか。

「エレベーター・ボーイ」 春野悠様
エレベーターの片隅にいる男の子の幽霊。そんな彼を、私はエレベーター・ボーイと呼ぶ。
病院の話は、入院していた頃のことを思い出します。もちろん何かに出くわしたわけではありません。そもそも好きな割りに、オカルト現象には縁がないのです。怖いし。でもこういう出会いならしてみたいです。最後の一言がいいですね。こういうちょっとした言い回しに弱いのです。もう一度読み返すと、ああなるほどと思わせる描写がちらほら見つかります。

「A.I」 水成豊様
タイトルはそのまま。でもぴったり。現代物と見せかけて、実は未来のお話です。
アイさんが素敵なのはツイッターでも言ったのでそれはおいといて。知らない場所、馴染みのない場所でも、なんとなく懐かしさや居心地のよさを覚える場所というのは、たしかにあります。このお話も、そんなどこにでもある感覚を元に描かれている気がします。光さえ容易には届かない広大な宇宙に飛び出した後でも、郷愁感は人々の心の中に備わっているかもしれません。

「甘味組曲」 青波零也様
甘くて、おいしくて、幸せで、心に染み入る夢のような二人の時間。でも、それもいつか終わりが来る。あなたは行かなければならない。
スイーツをテーマに二人の生活が温かくつづられた連作短編……のはず。もちろんそれは悲劇ですが、後ろ向きではありません。この日々が続いていくことの方が、はるかに後ろ向きです。真相を追い求めるために、答えを見つけるために、さあ、顔を上げて目覚めましょう。
甘いお話も好きですが、甘いだけでは終わらないお話も好きです。ビターテイストが甘さを引き立てるのです。
同サイトの『夏の青亭』や他の作品ともつながっています。それらを読むと事件の真相が見えてくるかも。

「ただいま!」 BUTAPENN様
ダイナミック下校アクション(なんだそれ)
BUTAPENNさんはいつもおもしろいお話を書く方なのですが、今回も切れのある設定とテンポの速さでぐいぐい読者を引っ張っていきます。短い話なせいかスピード感があるので、あっという間に読み終わりました。コメディ感もあるのですが、楽しいだけではありません。何気に重いテーマかも。そこも好きです。
ラブレターの女の子の想いが実りますように。(そこか)

「王冠の涙」 早瀬千夏様
砂漠の真ん中にある大きな樹。その精霊と契約をした人間の末裔が、繁栄と滅亡の運命に翻弄される。
千夜一夜物語を思わせるアラビアン・ファンタジー。上質なお伽話です。カミキリムシというのがすごく不気味な感じがします。演劇やミュージカルで見てみたいお話のように思いました。誰か戯曲を作ってみてはいかがでしょうか(無茶振り)

「アーミン・プレストン卿と鏡の国のビクスビー」 早瀬千夏様
オンライン文化祭にすっかり定着した感のあるこのシリーズ。ビクスビーさんも引退間近です。はたしてプレストン卿は結婚式をきちんと迎えることが出来るのでしょうか。
とうとう完結か……と感慨に浸りながら読みました。何度もスリッパで叩かれるベンに同情しつつも笑ってしまいました。この子これからもずっとこのポジションですわあ……。そしてオズボーン氏も最後の最後にゴールイン。おめでとうございます。プレストン卿夫妻ともどもお幸せに。

「アルノルド・サガフィの帰郷」 GB様
アルノルドは久しぶりに帰ってきた故郷で、無実の罪を着せられる。アルノルドを捕まえよと命じたのは、あろうことかアルノルドが忠誠を誓う次期国王のロニーだった。主の真意はどこにあるのか。そして黒幕の狙いは。
ファンタジー好きでミステリ好きでもあるGBさんは、こういう話つくりがほんとうまいです。うまいだけじゃなく、これがまたおもしろいのです。男性陣より女性陣の方がたくましくかっこいいのは仕様です。たぶん。でも私は堅物アルが好き。まったく、だまされたぜ!

「昨日来た道 帰る夢」 猫様
アラサーベーシスト・アキラは、7年ぶりにバンドを再結成した。ドラマーが抜けてから消えてしまった自分たちの音が、少しずつ鼓動を刻んでよみがえる。
この作品はロックです。ロックとは音楽性だけの話ではありません。人の生き方が、辿っていく道が、ロックを形作っていくのです。ロックとは強く生きるということです。
猫好きのあなたにおすすめのお話です。

「ユスラゴの花の香り」 恵陽様
参加作品中最も短いお話ですが、それゆえに美しさが際立つお話です。
「けれど彼女がこれでユスラゴを嫌いにならないで欲しい。」こういう台詞にかおるさんは滅法弱いのです。彼の想いが伝わってきます。
ちなみにユスラゴとはユスラウメのことです。作品ページの最後の注釈どおり、香りはしません。花はこちら。綺麗な花です。ちなみに実はさくらんぼに似ていて、食べられます。

「交叉軌道」 招夏様
兄は死んでしまった。弟と、弟の同級生だった妻を残して。残された者はどうすればいいのか。どうすればよかったのか。誰にも答えはわからない。そんな悲しい三角関係。
切なく悲しい、だけどきっと温かい話。「死」は究極で、生きている人間にとってはある意味ずるいものです。死なれたら何も言えませんし、劣等感を覚えている者にとっては勝ち逃げされたようなものです。永遠に超えられない壁となってしまいます。でも、残された者は生きているのですから、前を向かなくてはなりません。いつか同じ場所にたどり着くその日まで。
重いです。でも好きなお話です。タイトルが秀逸です。

「雲路をたどりて」 かみたかさち様
神を自称する先王の代わりに王となった望帝。国を豊かにするために、灌漑事業を進めるがなかなかうまくいかない。そんなとき、死からよみがえった異国の男がいた。望帝はその男に灌漑事業を託すこととなる。
伝奇系のお話。望帝に近い視点で進むため、ついつい感情移入してしまいました。杜宇は不如帰。帰れなくなった1羽の鳥の物語です。うーむ、こういう「帰」の使い方もあるのですね。発想に感心してしまいました。寝取り要素にテンションを上げてしまったことをお許しください(言わんでええ)

「なには無くとも」 koharu様
オカルト……なのですが、あまりふさわしくない気もします。“すこしふしぎ”なお話です。
舞台は第2次大戦時。しかし悲壮感ではなく、強く生きようと希望や勇気を与えてくれるお話だと思います。奈津さんが弱そうに見えて芯の強いところがあって、素敵な方です。多聞さんは見る目があります。まあ、そういうの抜きに愛しているのでしょうが。多聞さんが早く帰ってくるといいなあと思います。茶入れの辿ってきた経緯ににやりとさせられます。歴史の裏に人の心あり。同サイトの「星は謳う」ともつながっているお話です。

「無言」 五部臨様
冬の街の警備を引き受けた冒険者たちのお話。ザハルは一匹狼で、リリアは身寄りのない少女。他の仲間はそれぞれ別れ、ザハルは気まずくも何が出来るか自問する。
シンプルなタイトルが内容にぴったり。冬の厳しい寒さの描写が見事で、読んでいる間ずっと凍えそうな思いでしたが、その寒さの中に灯る微かな温かさがじんわりと心にしみ入ります。会話がなくとも通じるものはありますし、離れた場所にいる仲間の思いも、胸の奥にたしかに生きています。宿屋の親父さんが何気にいいキャラ。

「河童の王子さまですって」 菜宮雪様
ある日、突然家に河童がやってきた。現代ファンタジックコメディです。
河童のアリマセくんがつかみ所のない子で、友香も読者も振り回されっぱなしです。人によってはたぶん若干ウザイですw でも楽しい子です。軽くシリアスも交えつつ、OLと河童の不思議な友情話が繰り広げられます。サイズが変わるのが一番の衝撃だったよ!

「Lost stuffed animal」 かおるさとー
はい、私の作品です。楽しんでいただければ幸いです。

「帰途 小景集」 小林様
カップルの別れ話を描いた「祈り」、よその国からやって来た“先生”との出会いと別れをつづった「燠火」、行方不明になった旧友との奇妙な思い出が思い起こされた「水音」――の3つからなる短編集です。
どれも違う形の物語ですが、それぞれビターな味わいを楽しめます。個人的には幼い心に灯った淡い憧れが垣間見える「燠火」がお気に入り。「彼を助け出そうとしていたひとびともみな倒されて」この倒されてという部分がひどく心に響きました。殺されてではなく、倒されて。この言葉のチョイスが強い苦みを生んでいると思います。

「にふぇーでーびるにらいかない」 tomoya様
これもフィクションではなく、ドキュメント寄りの作品です。震災を扱ったお話です。
オンラインならではの作りにまず驚かされます。内容も、もうすぐ3年が経過するあの出来事が思い起こされて、神妙な気持ちになります。私が住んでいるところは港町なので、海は生活と切り離せないものです。なので余計にこの作品は私の心に強く訴えるものがあります。私の魂も、いつの日かあの海の向こうに還るのかもしれません。

「オフクロー!」 いすず様
私の大好きないすずさんの手による、まさかのアクションコメディです。
いすずさんは、普段はシリアスな話をメインに書かれる方なので、こう来るとは予想外でした。しかし話はおもしろいです。さすがです。一見ネタのようですが、実はまっとうなヒーロー物です。日常と非日常が絶妙に絡み合い、笑いと感動(?)を起こします。話の流れは結構シリアスだと思います。いや、ほんとに。ほんとに。みんなもおふくろの味を思い出しながら、ご飯作ったりコンビニケーキを買ったりしましょう。

「Te un ek~私とあなたの帰る場所~」 唯胡(いこ)様
神に祈りを捧げる女が一人。その儀式が終われば、彼女は嫁がなければならない。最も嫌いな男の元へ。それを止める者はどこにもいない。彼女が愛した男は、もうどこにもいない。
古代を舞台としたロマンス系のお話。閉鎖的なムラ社会の雰囲気なのもあって、逃げられない境遇の悲しさが強く感じられます。タイトルは最初読めませんでした。アルファベットというのが味があって好きです。あと、こういう弱さを垣間見せる悪役は、嫌いじゃありません。

「JAP!!!」 ろく様
バイオレンスおつかいアクションとか、スタイリッシュお買い物アクションとか(なんだそれ)。
諸外国に支配された国を舞台に、家畜とされた国民が、ハンターたちの狩りから逃れながら必死に生きています。三兄弟のキャラが立ちすぎてやばいです。太郎おねえちゃんがたぶん最強なのでしょうが、次郎おにいちゃんも侮れない気がします。三郎治はいわずもがな。お菓子大好きなところがいいですね。この地区の家畜さんたちのレベルが妙に高い気がするのですが、もしかしてハンター側からすれば超高難度のエリアなのでしょうか。このぶっ飛んだ世界観はある意味清々しいですw

「姉の告白」 ページのP様
姉が結婚した理由はなんだったのか。弟の素朴な疑問に、姉が笑って答えるほのぼの話です。
立川さんと壮介さん、どちらを選ぶかといったら、まあ壮介さんですよね。や、立川さんも立川さんなりにいいところはあると思いますよ。もちろんです。悪くないです。でもどっちを選ぶかといったら? 壮介さんです(即答)立川さんは離れたところで見るのが正しいのですたぶん。
読んでいるとお茶漬け食べたくなりますね。弟さんがかわいいです。空気を読める、できた子です。

「女神の帰還」 楠沢朱泉様
女神ステラサーシャが人々の信奉を集める世界。年に一回、女神は人々の前に姿を現すが、誰も気づいてはいなかった。その女神が替え玉で、当の女神は行方知れずになっているということを。
これは素敵なお話です。ラウラ様は素敵な女神様です。しかしシャルロッテさんもクリストフ兄様も好きなので、誰が一番かはなかなかに難しいところ。作中に嫌いな人物は一人もいません。アーベルさんもアーベルさんなりに奥さんを大事に思っているみたいですし。ゲアリンデ様も苦労人みたいですがしっかりした方だと思います。エマさんはもっと自己主張したほうがいいとは思いますが。
信仰は人々を支える大事な要素ですが、生きるためにはそれだけではいけません。信仰と盲信は違うのです。
これもなかなかの文量ですが、あっという間に読み終えてしまいました。おすすめです。


・イラスト部門

「早く、早く」 K(吉田ケイ)様
吉田さんは小説だけでなく絵も描ける方なのです。私は絵が描けないので、こういう多才な方には憧れてしまいます。メイキングページを見ながら感心しきり。レインコートの明色が周りの暗さと対比になって、不安を煽るように映えますね。三田村優希さんの二次創作もあったのですが、残念ながら公開終了してしまいました。

「源天海樹」 K(吉田ケイ)様
原点回帰に引っかけたタイトルが上手いなあと思います。もちろん絵も素敵です。海は生命の源。
オンマウスで猫さんの作詞が表れます。猫さん詩も書けるんですか、と驚きました。見事な合作です。最初からセットだったかのような完成度ですね。

「夕闇をふたり」 カリキモトコ様
夕焼け小焼けが頭の中で聞こえてきそうな絵。シンプルな構図ですが、それゆえにわかりやすく「帰」というテーマが表れている気がします。寂寥感がグッドです。

「Going HOME~空と水~」 カリキモトコ様
これいいですね。騙し絵……といっていいのかどうかはわかりませんが、意表を突かれました。美術の教科書に載っていそうな感じですね。こういう絵に巡りあえるのがオンライン文化祭のおもしろさなのでしょう。即保存しました。

「おかえり」 水成豊様
水成さんも小説だけじゃなく絵も描く方なのです。これに言葉は一つしか要りませんね。笑顔で迎えましょう。――おかえり!

「ニューボーン2」 yamanun様
一見しただけではわかりにくい絵かもしれませんが、なんだか惹かれます。生と死を同時に感じさせる雰囲気があるように思います。2があるということは当然1もあります。そちらもぜひどうぞ。これまた一味違った生死を感じさせてくれます。


・漫画部門

「アロハな夜」 佐伯もや様
フレームページなので直接のリンクはできませんが、サイトトップの右メニューにある「企画もの」から作品ページへ跳ぶことができます。似たもの同士の距離感が素敵。回想の中の交流は描かれど、現在時間で二人が会わないのがいいですね。都会の一人暮らしでご近所さんとの交流はそれほどなかった身としては、共感できる部分が多々あります。難しいんですよ、付き合いは。

「幸福のひとこと」 かみたかさち様
かみたかさんも小説だけじゃなく(ry よくある話かもしれませんが、こういうことが大切だという話でもあります。ラストのオチが気に入っています。何気ない幸せはこういうところから感じるものです。

「或る戦士の記Ⅱ」 かみたかさち様
去年に続いて戦士さま再び。パパは頑張っているのです。お手紙を胸に今日も敵を燃やし尽くすのです。それにしても敵の盾のもろいこともろいこと。や、戦士さまがそれだけ強いのでしょう。手紙の「パパ」が愛執と哀愁を感じさせてくれます。早く帰れますように。

「隣の彼女」 未蛹ようか様
期間終了に伴って作品の公開も終了しているみたいで、跡地のみ。コミカルな雰囲気が素敵なお話でした。テーマは暗くなりそうな感じでしたが、生き生きとしたキャラの動きがや表情が、暗さをあまり感じさせません。娘さんの「はむはむ」がちょうかわいいです。ノックアウトです。


・メディアミックス部門

「たねや植えけん」 BUTAPENN様
これは力作です。八丈島には行ったことがないのですが、これを見て、行ってみたい場所リストに入りました。宇喜多秀家というとどうしても五大老、そして関ヶ原が思い浮かびますが、島流し後のことは恥ずかしながら存じませんでした。勉強になります。宇喜多家もすごいですが、前田家もたいしたものですね。

「Orientation」 満マロン様
これも力作です。3枚目の絵が気合入ってますね。色使いも各絵で違っていて、そういう差がより3枚目を映えさせているように感じました。構図的には4枚目も好きです。動きを感じさせるアルファベットの文字がとてもいいですね。kisouhonnouです。

「帰懐葬々」 彩真創様
幻想的な、すごく不思議な作品です。正直話を正確に理解するのは難しい気がしますが、その難しさを、不可思議さを楽しむ作品なのかも。想像を膨らませながら何度も見直しました。そういう作品です。どこか怖ささえ感じさせるのは、死の雰囲気がどことなく漂うせいでしょうか。独特の雰囲気がグッドです。



というわけで、全参加作品の感想でした。(長い)

「帰」というテーマでもこんなに多種多様な作品が生まれることに驚きました。やっぱり人によって捉え方が違うのでしょう。
特にイラストや漫画、動画などの映像作品は、私にはできない芸当なので、感心と感動の連続でした。ため息ものでした。すばらしいです。惜しむらくは、専門外であるがゆえに感想コメントが短めになってしまったこと……。言い表せるうまい言葉が見つからないのです。ごめんなさい。小説の方はある程度コメントできるのですけどね……。
もっとセンスを磨き、審美眼を持たねば。あと語彙も増やさねば。

自作品についても少し語りましょうか。
お話しの元になっているのは、ヘルマン・ヘッセ『少年の日の思い出』です。
国語の教科書に掲載されているので、ご存知の方も多いと思いますが、あれを私なりの色で書いてみたのが『Lost stuffed animal』です。そのつもりです。
苦味や葛藤を感じさせつつも、最後には綺麗にまとまる、そんなお話にしてみようと思って書きました。タイムカプセルや成人式、同窓会など、実体験も交えております。
加えて日常の謎風のお話にもしてみたかったので、言葉のチョイスにもやや気をつけております。残念だったのが、ミステリにおける重要事項「これはどういう事件なのか」「どのような謎なのか」という“明確な謎の提示”という部分がわかりにくかったことです。一応タイトルがそのままメインの謎になっているのですが、英語だとなおさらわかりにくいですね。でも日本語だと「消えたぬいぐるみ」「失われたぬいぐるみ」となってしまって、ちょっと味気なく思います。
「ぬいぐるみはどこに消えた?」とかパロディに走ってもよかったのですけどね(おい)
ちなみにトリック(といえるのかどうかはわかりませんが)からお話を考えていき、そこに『少年の日の思い出』要素を絡めて書き上げました。最初にトリックありきです。初期案ではバッドエンドも考えていました。らしくない気がして取りやめましたが。
今出せる全力は出したと思います。



というわけで、オンライン文化祭2013についての事柄はすべて終わりました。
主催者の吉田さんをはじめ、参加者の皆さん、応援してくださった皆さん、お話を読んでくださった皆さん、感想を下さった皆さん、関わったすべての皆さんに御礼を申し上げます。2ヶ月間おつかれさまでした。本当にありがとうございました!
また何かおもしろそうな企画があったら参加してみようと思います。

……実はもう目星はつけているのですけどね。
間に合うかどうかわかりませんが、がんばります。



かおるさとーでした。
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